明日から本気出す

日々のお勉強をメモしたいです。明日からは本気出します…。

留学備忘録7

今日はマーケットデイと言って東大で言うところのサーオリとかテント列みたいなイベントでした。東大ほど勧誘に熱心という感じでなく、立ち寄った人には話をする程度ですね。それをほどほどにしながら図書館で履修科目のリーディングを進めるなどでき満足しています。

public policy and philosophy(PPP)という科目、応用哲学寄りに見せかけてかなり考えてあるリーディングリストなのだなあと初週の2本を読んで思った次第です。テーマは子供の選挙権で1本はUmbers、もう1本はBeckmanという人の論文なのですが、けっこう扱う内容が幅広くなってるんですよね。前者はデモクラシー論の道具主義でも日道具主義でもデモクラシーを正当化する根拠に忠実になるといまより子供に選挙権渡さないといけないよという内容で、デモクラシー論をざっくりと概観できるつくり。後者は多分後期ロールズに乗って公共的正当化&契約論みたいな人で、契約論的な正当化の名宛人から子供を排除できない話とか、契約論においてどうやって子供の視点を取り込むかとか、能力の低さを理由にした選挙権剥奪は適理的な根拠になりうるかみたいな話が続くので、公共的正当化論とかをざっくりみれるようになってる作りです。

個人的にはそこそこには政治哲学を勉強してきたと思ってるので英語が不得手とはいえまあまあ背景知識で補完しながら読めたのですが、これを必ずしもこの分野に通じてない2年生が多い中でアサインしててちょっと驚いてます。みんな理解できるのかな?この辺をレクチャーで補ってくのだとすると、応用寄りの具体的なテーマで興味を引きつつ、ベーシックな理論も勉強できる形になっていてなかなか考えられているなと感心した次第です(なぜか上から目線ですが)。

日本にいた時と同様、語学力の欠如は知識の多さ、勉強量で補って行くことしか考えていないので、とりあえず放置してるDemocratic Authorityを読みつつ初回にいいスタートが切れるようにしたいですね。